
占い利用ガイド
〜後編〜
電話鑑定の上手な利用法
受話器を取る前に


最初に質問の整理をしておきましょう
混乱しているときには難しいことだと思いますが、自分が「何を聞きたいのか。何について質問したいのか。どんなことを知りたいのか」はっきりさせておいたほうがいいと思います。
可能なら、メモか何かに質問事項を書き出しておくと良いでしょう。
今回、自分が占いによって何を解決したいのか、その問題が自分の人生や生活の中で占めている比重を考えた上で如何ほどに重要な問題なのか、どこまでの時間とお金を費やせるのか、ボーダーラインを決めておくと良いでしょう。
あ、占いに必要なデータも用意しておきましょう。自分の出生年月日や出生地、時間など。
※家族や対人関係、恋愛や結婚の相性など、相手がいての悩みは相手のデータも必要です。名前を見てもらう場合は正確な漢字。
電話占いといっても一口にいろいろで、占いには多種多様な種類があります。まず、自分のその質問の解答を得るのに適した占いは何であるのか・・・それを考えましょう。
その問題に適した占いの検討がついたら、その占断を得意とする占い師のいる占い会社に電話します。たいていは占い師(占い方法)を指定できるはずです。
単純にいって、兆学(ト占)で導き出せる答えはさほど時間がかかりません。命学は東洋西洋を問わず命式(チャート)と呼ばれる占いで用いる図表が必要ですから、これらを算出して書き起こすのに多少時間がかかります。解読にもそれなりの手順が必要です。相学も、家相・墓相、風水など羅針盤を用いたりするので時間はそれなりにかかってしかるべきです。まあ、相学は姓名判断以外は電話鑑定には向かないものといえるでしょう(電話で伝えるのなら、事前事後のやり取りが何回も発生するということです)。手相、観相はテレビ電話でない限り不可ですし。
さて、心が弱っていて、どうしていいのか判らない。混乱していて思考能力がない、何が悩みなのかわからない・・・そんなときは占いというよりは、カウンセリングやヒーリングがオススメです。昨今では電話でもカウンセリングや遠隔ヒーリングのサービスを行っているところもありますから、そういうところに頼ったほうがいいかもしれません。


商品代価は時間単位
電話鑑定は一件単位の料金設定ではなく、一分ごとの料金設定、通話時間が代金という商品代価になっています。
初めに自分にとっての金額のボーダーラインを引くことが大切だと思います。
レベルの高い生活をしていてお金が有り余っている人なら別ですが、通常の人はたいてい一ヶ月いくらの中で生活しているはずですから。このくらいの金額で収めたい、というある程度の目安を持つとよいかと。金額的にあまり出せない、という人は最初に計算して何分までの会話ならギリギリ大丈夫かを割り出しておくとよいでしょう。
ようするに何事も自分の生活レベル、支払い能力に見合った商品の選び方をすべきなのですね。
もちろん、時に人は自分の支払い能力以上の「モノ」や「サービス」が必要なときもありますけれども。それは本人が「自分の現在の支払い能力を超えているモノだけれども今の自分にはそれが必要だ」と、自らが納得して支払うものでなくてはなりません。
さて、30分の通話が金額的な限界でそれ以上の金額を占いにはかけられない。という人は最初にその旨を占い師や電話会社に伝えてもよいのではと思います。たとえば、「すみません。予算的に制約があって、あまり長い通話時間をかけられないの難しいかもしれませんがなるべく30分以内でお願いしたいのですけど・・・」と。それに露骨に嫌な反応をする会社や占い師はその時点で辞めたほうがいいかもしれませんね。
ただ、その場合、そうは言われたものの内容がとても複雑で質問者とのやり取りとの流れで、どうしても30分で話が収まらない時などは、話が中途半端に終わってしまったり、時間内に終わらせるため表層的な解決方法を伝えるにとどまってしまったり・・・多少の省略もおきてしまう可能性も承知しておくべきでしょう。
相談を受けた側は、もし「10分以内で私の悩みに対する占いの回答を提示して欲しい」というリクエストがあったとき、プロであるなら10分以内で導き出せる最低限の回答とその鑑定に必要な諸作業(命式の計算など占いの解答を得る手順)をコンパクトにまとめて伝えることはできるはずです。ただ、それがあくまで10分間のいう時間制限の枠組みの中でしか得られない回答であるという事実を利用者側も忘れずに。


その占い師が提供する占い(情報)をどの程度得ようとするか、より密度の濃いサービスを受けるか占いを中断するか・・・電話を切るか切らないかのタイミングはすべてお客である当人次第。対面鑑定なら一件単位の料金設定なので、占いが終わったあとの雑談などに料金はかかりませんが、電話はその雑談にも通話料金が発生し、依頼者の負担となります。占いの流れからの雑談や占い師との会話を楽しみたい人にとってはそれも必要な情報で良い気晴らしになりましょう。
たとえば、病院でお医者さんと世間話をしたり、お店で店員さんと会話する・・・そういうのもコミュニケーションという意味で大切ですよね。それと同じです。
たわいのない会話、人間同士のふれあいというのはたいへん貴重なものです。占い以外の会話で心がほぐれたり、そこから日常生活のヒントを見つけられることもあるでしょう。
なかには、占いそのものより他人と会話する時間を持つこと自体が必要であったり、自分の話を聞いてもらうだけで救われる人もいるので、本来の占いを使用してのアドバイスから外れた会話は必ずしも無駄なものではありません。
でも、中には経済的背景がある人もいますし、そのような会話にまでお金を使いたくないという人もいるでしょうし、ほんの少しの料金オーバーが気になってしまう人もいます。
このあたりはお客さん側がコントロールできるならしたほうがいいでしょう。もちろん、占い師側も見極めるべきなんですけど・・・双方が認識と自覚をもつべきところで、いずれにしてもお客さんも自己管理の範疇で自分なりの価値観を定めてから占いの利用にあたるべきでしょう。
電話鑑定の長所と短所
電話鑑定の長所は、自分が占ってもらいたい、と思ったときにすぐに占ってもらえること。
今ではたくさんの電話鑑定業者があり、ほとんど24時間、深夜まで利用できます。インターネットの普及で占い師の顔を見ながらのテレビ電話鑑定やチャット鑑定といったサービスも可能になりました。
何が便利になったかというと、都心に出かけなければ、時間と交通費をかけて占い師のところに出向いていかなければならなかった地域に住んでいる人たちも自宅にいながらにして自宅でサービスを受けられることではないでしょうか。そういう意味では時間的制約のある人や自宅を離れることが難しい人でも占いの恩恵を受けれるようになったのは良いことです。
ただ、欠点としては一分いくら・・という後払いシステムのため、利用者にとっては割高になるときもあり、かつまた手軽すぎていつでも占いに頼れるという現象がおきてしまい、占い中毒・依存症にかかりやすい点が上げられます。
気軽に利用できることで気がついたら、一ヶ月に払いきれないくらいの金額を費やしていた・・ということも。これは利用者の問題でもあり、業界の問題でもあります。
何かあるとすぐに占いに頼ってしまう・・という現象(依存症)もよくありませんが、ひとつの悩みに対して納得いく内容を言ってもらえるまであらゆる占い、占い師を渡り歩いてしまう(納得いく結果を聞けるまで、あらゆる電話会社、占い師にかけまくってしまう)という「占いのはしご」をしてしまいやすいのも電話鑑定ならではの特徴かも知れません。


まとめ
■電話による占いを受ける前に
1)いったん気持ちを落ち着けて、頭の中で質問内容を整理する。
聞きたいことのポイントをまとめ、メモに書き出しておく。
2)金銭・時間的なボーダーラインを決めておく
3)自分の悩み・相談に適した占いは何なのか、選択しておく。
そして、適した占い師のいる占い会社を選ぶ

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