
世界各地に伝わる様々な占い
★世界占い辞典★

ー参考・引用文献ー
「マックス名人の世界の占い」 マックス名人:著 東京堂出版
「神託 古代ギリシャを動かしたもの」 P・ファンデンベルク 著 河出書房新社
「ジプシーの魔術と占い」 チャールズ・リーランド:著 国文社
「呪術と占いの日本史」 渋谷甲博・瓜生中共:著 日本文芸社
「易と呪術」 服部龍太: 著 新人物往来社
「陰陽道の本」 学研
「占いのすべて 予言の知識」 ~歴史読本~ 新人物往来社

人間・肉体

◆手形占い Chirognomy
手相占いの一部から独立したものといえる。手と指の形から占う。

◆爪占い Onychomancy
指のツメの様相から占う。

◆前額占い Metoposcopy
1600年にフランスで作られた額のシワを見る占い。

◆シミ占い Melesophy
顔や体のホクロやアザを見て占う。

◆眼球占い Oculomancy
人の目の形に隠された意味を見いだす占い。

◆心霊占い Caraunoscopy
アフリカ各地に多数見られる占いで、呪術師が依頼者の影の形から占いを行う。

人間・行動・選択

◆夢占い Oneiromancy
スメリア人は5000年前に、ヒッタイト人は4000年前に夢占いを行っていた。アッシリアの王はこの夢の情報を含んだ図書館を作った。アイスランドでは2000年前に、夢解釈の本が書かれている。見た夢のストーリィやシンボルから将来のヒントを引 き出すというもの。

◆辻占
おみくじの原型とも思える占いで、占いの文句を書き込まれた小さな紙片を質問者が引くというもの。元は、早朝または夕刻に町(辻)へ出、通りかかった人が話す言葉により吉凶を判断するものであ った。

◆橋占
橋を通りかかった人の言葉から、吉凶を占う。
※辻や橋は神の領域であったという民間信仰から来ているものと思われる。

◆筆跡占い
質問者の書いた文字から、本人の性格を見るというもの。現代では占いという分野の外に、犯罪捜査などの必要性から、科学的な見地としての筆跡鑑定が確立している。

◆書物占い Bibliomancy
占うこと、質問を決める。本を選び、当てずっぽうで本を開き、そのページの上に適当に指を当てる。その指のさした所の文章がその質問の答えを表すというもの。
使われる本は哲学か宗教の本で、ときにキリスト教徒は聖書を用いる。この占いには「ホメロスの占い」「ヴェルギリウスの占い」などという別称が与えられた

◆語句占い Stichomancy
何枚かの紙に様々な答え(言葉)を書き、アトランダムに紙を選ぶというもの。

◆詩占い Rhapsodomancy
やはり、本占いと同じやり方で行われ、この場合、詩集が使われる。

◆指先占い Dactylomancy
観念運動(Ideomotor)を使う占いの一つ。古代ローマで行われていた方法としては、丸いテーブルの上に文字の書かれた紙を広げ、質問者が先に指輪を結んだヒモか髪の毛をもって、その上に垂らし、質問に対して指輪が示した文字をおって行くと神託が得られるというのであった。これは現代にもよく見られる方法である。

◆ふるい占い Coscinomancy
1500年ごろ流行った占いで、現代でもフランスの片田舎で行われているそうである。挟む道具でふるいをつるし、二人の人物がそれぞれ指一本で道具を吊るし、呪いを大声で唱えると、ふるいが回り、言葉を示すのだと言う。
呪文の言葉は6語あり「ディエス・ミエス・ジェシト・ベネドエフェト・ドウィマ・エニテマウス」これらの語意は不明である。呪いの言葉が示される通り、この占いは悪魔の力を借りた占いでしばしば異端尋問的な、犯罪者をあばくという目的に使われた。

◆鍵占い Cleidomancy
空のコップの中に、紐でつるした鍵(あるいは指輪)を垂らし、コップの側面に当たった回数から答えを導き出す。このやり方ではコップの代わりに時に瓶(かめ)が使われ、かめ占いとも呼ばれた。また、処女が薬指の爪に糸でつるした鍵をかけて、呪文を唱えた。この場合尋ねられたことが真実であれば鍵は回るのである。

◆振り子占い・棒占い Dowsing・Rhabdomancy
25cm位の紐の先に小さな重り(鍵・宝石・はさみなど)をつける。質問事項を決めて、ひじをテーブルに乗せ姿勢を安定させてから、左手の親指と人差し指で紐の端をつまみ質問事項を口にする。
イエスなら右、ノーなら左など、あらかじめ決めておいてもいいし、紙に印をつけておいてその上で振り子の示した方向を答えとする場合もある。この方法は面白いことに、ヨーロッパでは占いとは別に、多くの薬草療法家(民間医療者)たちが患者を診察するのに用いている。そして失せ物捜しや水脈や地脈、鉱脈を知るためにも古くから利用されて来た方法である。
その場合、二股に別れた小枝(ハシバミがよいとされる)を用い、それを軽く持って歩き回り、小枝の先が下に動いたとき目的のものがそこにあるというもの。最近ではLロッドという便利なものがある。

◆ウィジャ版 Ouija Board
この占いは3000年前まで溯れ、中国・ギリシャ・ローマ・モンゴル・アメリカインディアンの間で行われた。現代ではこっくりさんなど変形した方法でよく知られている。
現代では、占いというよりも交霊会などで死者との交信によく用いられる。まず、丸いテーブルの上にアルファベットを書き、小さな車輪のついた三脚台をそのテーブルの中央に置く。二人の人物がその三脚台の上に軽く指をのせ、三脚台が動き初めてアルファベットを指し示し、そのつづりから情報(質問の答え)が示されるというもの。